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Channel: 高齢者「安心」「安全」の訪問サービス
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セミナー開催③

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3 最後に社長の永井からまとめを兼ねて
自分の実家の母親の生前整理をやり出した
経験談を以下の通り話しました。

(1)私の父は昭和54年12月(36年前)
    亡くなりました。母は89歳(T15年3月生)
    現在、静岡県磐田市の老人介護施設に入所中です。
(2) 昨年暮、家内とともに母の生前整理を始めました。
    もうこの状態では再び実家に戻って生活できないだろう
    と思い、少しずつ帰省する度に手をつけようと思ったからです。

やり始めて驚いたことが2つありました。

①とにかく厖大な量で、とても4~5日間で
 整理ができないと途方にくれたこと。家内の母親も数年前92歳で亡くなりました。
 家内は姉と土・日かけて3回ほど遺品整理をしましたが、未だ未処理のものが山ほど残っ
 ています。
②整理中、無造作に置いてあった小箱を何気なく開けたところ、そこには
    勲八等瑞寶章
    支那事変従軍記章
    国境事變従軍記章

その他4種類のバッチが、納められておりました。
こんな勲章等があるなど、父からは勿論、
母からも聞いたことがなく、たまたま私がみつけなかったら、
リサイクル業者や廃品回収業者に渡り、
二度と陽の目を見ることはなかったのですが、
運よくこうして私がみつけたのです。
父にとっては、まさに生命をかけて国から頂いた章であり、宝物であったはずです。
父は軍隊の話しは遠い昔
「自分はノモンハン事件の生き残りだ」というだけで、
私に詳しい話をしたことはありませんでした。
きっと、いまわしい戦争を思い出すだけで、
欝気味になったものと思われます。
瑞寶章や従軍記章は父にとって宝物であった一方で、
忌まわしい過去の戦争体験を
想い出すものであったのかもしれません。
それにしても、本当に運よく見つけたものです。
私も改めて死んだ父親を、見直しました。
父の想い出は、「怖い人」「短気な人」「酒のみ人間」と
余り良い想い出もなかったのですが、
こんな章やバッチをもらう人だったのかと、
改めて尊敬の念が沸いてきました。
(今日はこれらを前の机に置いておきますので、見ていってください。)
最愛の?長男息子に死んでから36年余も誤解され続けてきたとは、
今更ながら可愛そうな父であったと、
私自身痛切な哀惜の念にかられています。

(3) とにかく人は遅かれ早かれ死ぬのです。
    死は全ての人に平等に必ずやってきます。
    日本人はややもすると、死についての話しをすることはタブー視
    されてきましたが、来るべき死を正面から見据え、
    その準備をしつつ日々を充実して
    生きることが大切だと思います。
    高齢者の誰もが、人生の終末や死別後に
    備えた生前からの準備を行うことが、
    余儀なくされつつあるのです。
    生前整理とは、これから先自分がどう生きるか
    の目標を持つために行うものと思います。
    これをしないと自分の人生が、誤解されたり、
    死後遺品の山の中で、遺族が処理に
    苦しんだりすることになります。 
    どうか、皆様にあっては気力・体力・判断力
    のあるうちに身辺を整理しておくことをお勧めします。
    特に、生前整理は、一定の年齢になったら、
    大いに心がけておくべきことと思います。
(4) エンディングノートについて
    これを書くことにより、自分自身が整理でき、すっきりする。
    そういう方向で今後皆様を、ご支援したいと思います。

次回のセミナーでは、
エンデイングノート(もしもノートと言う人もいます。)
の活用方法を皆様と考えていきたいと思います。
本日ここに持ってきたノートは
一冊500円でおゆずりしたいと思います。
裏にエイワのスタンプが押してありますので、
これを整理の際提示してくれれば、
値引きの対象といたします。
このノートに色々と記入していただければ、
もしもの時があっても、故人が何を大切にしていたか、
大切なものがどこにあったか、
何を誰に遺したかったかなどが一見してわかります。
整理のスピードも格段に違いますし、
遺族にとってこんなに心強いものはないのです。

(5) 今後のエイワのセミナーの方向は以下の通りです。
  ◎ 高齢者を取り巻く犯罪はしっかりフォローしつつ、
    高齢者が等しく悩む諸問題を1年ぐらいかけてじっくり勉強する。
  ◎ 高齢者の広範な人々が参加できるものとする。
  ◎ 別のセミナー集団に働きかけ、より多くのセミナー仲間をつくり
    会員を増やしていく。
  ◎ セミナー参加者同士が交流を活発化して、相互に情報交換
    できるような人間関係にしていく。
    などを考えていますので、ご期待ください。

予定されたセミナーが終了した後に、
自由懇談ということで事務局を含めて15人が残り、
1時間ほど議論しました。
主なる意見は、
・遺品整理は兄弟喧嘩になりかねないので注意が必要
・終活は、実施する日を決めて貼り紙をしてやるぐらいでないと踏ん切りがつかない。
・娘達に「母はこんな生活をしていたのか」と言われるのはいやだから
 自分の責任において、しっかり整理したい。
・色々なパターンの整理業務の実例を出して皆で話し合う機会がほしい。
・4/16のセミナーは実例を発表し合う場にしたらどうか。
・整理をすると精神的にも一歩前に進めるという経験談を誰かにしてほしい。
・共感してくれる人と一緒に整理をやることができないか。

等など事務局としても早く幾つかの実例を
紹介できるよう仕事を遂行しなければと感じた次第です。
以上の状況で無事セミナーは終了しましたが、
結論的に申し上げれば次の通りです。
老前整理、生前整理は人生において、2回あるかもしれませんが、
遺品整理は1回だけです。
そのためにも1回の整理が、心ならずも
遺品の取扱いや料金、その処分に不安があるようでは、
決して安心して業者に頼めません。

また、廃棄物を不法投棄するなどのことがあれば、
業者だけでなく、依頼者まで責任が追及されます。

特に、この業界の一部は全ての遺品を
ゴミと同様に扱い、一緒くたにして
トラックに積み込んで処分し、安価な料金で、
これが遺族の為になると考えているようですが、
遺族はこうした扱いに二重の心の傷を受けてしまいます。
 

 エイワ・ハートフルサービスは、平成25年12月に
高齢者宅訪問サービスの会社として発足し、
安全・安心の会を結成し、2ヶ月に1回セミナーを開催し、
時々の情報をまとめた
「会報」を配布するなどしてきました。

その過程で、日本の高齢者は外からの
特殊詐欺等の被害だけでなく、内側における生前整理や
遺品整理に相当な労力を費やし、それが原因で、
腰を痛めたり、持病を悪化させたりし、
安全で安心平穏な日々の生活が
損なわれている現状を知りました。
こうしたことから、従来の高齢者宅訪問サービスに加え、

もう1本の柱として、
「整理業務」(遺品・生前・老前)を取扱うこととしました。
こうしたいきさつを充分に留意の上
絶大なご支援を賜りますようお願いいたします。
さて、次回4/16のセミナーを
どうしようかと考えている昨今です。
私の考えとしては「整理」と密接に
関連するエンディングノートについての
勉強会にしたらどうかと考えています。


 ご期待ください。


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